# 匿名通貨への取り締まり
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## 匿名通貨とは?
ブロックチェーンを利用したビットコインなどの仮想通貨は一般的にすべての取引内容が公開されています。
しかし、それだと利用者のプライバシー保護が問題となります。
そこで匿名通貨が考案されました。匿名通貨は「ゼロ知識証明」という技術をもちいることですべての取引を秘匿できます。
匿名通貨は注目されていて、著名な匿名通貨であるZcashやMonero、Dashなどはそれなりの価格で取引されています。
## マネーロンダリングやテロ資金供与への利用の懸念
しかし、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与へ利用される恐れがあるとして、 匿名通貨へ行政から圧力がかかっていると考えられます。 ここで「圧力」とはコインチェックに対する行政の対応のことです。 具体的には、コインチェックに対する業務改善命令によってコインチェックの匿名通貨の売買が廃止されたことです。 業務改善命令には「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与に係る対策 」 という文言があり、それに対応するようにコインチェックが匿名通貨の上場を廃止したと私は考えています。 業務改善命令に関する詳細は下記のリンクを参照してください。 (http://corporate.coincheck.com/2018/03/08/45.html) あくまで、これは私の推測であり、**行政が「匿名通貨廃止」を公言したという訳ではない**です。
## 「匿名通貨廃止」に対する個人的な見解
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### 「匿名通貨廃止」は意味があるのか?
「匿名通貨廃止」はメリットよりもデメリットのほうが大きいと考えられます。
盗難されたMEMが洗浄されてしまったニュースを見ると、匿名通貨でなくても組織的に行えば資金洗浄は可能だからです。
匿名通貨ZCashのホワイトペーパーでテロ資金の洗浄に使われるリスクが少ないことが説明されているいます。 これらを踏まえると匿名通貨を利用することのメリットのほうがデメリットよりも大きいと考えられます。
### なぜ?匿名通貨廃止をすすめるのか?
行政が「匿名通貨廃止」を行うことのメリットは世界へ日本は仮想通貨への取り組みが進んでいることのアピールだと考えられます。
また、世界的には「匿名通貨=マネロン、テロ」という印象があるため空気を読むと「匿名通貨廃止」は妥当な判断かもしれません。
### イーサリアムも危険?
ビットコインの次に有名な仮想通貨であるイーサリアムも危険かもしれないです。
というのも、イーサリアムは取引の匿名化を行うことを発表していて将来的には 匿名通貨となります。
そうなった場合、イーサリアムに対する圧力も十分考えられるます。
## 購入やマイニングはよく考えてから…
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### 国内業者での取り扱いは、これからはなくなる
コインチェックの一件から「匿名通貨」を取り扱う取引所へは「仮想通貨交換業者」の認定を行わないと考えられます。なので、法律で明文化されることはないですが、「匿名通貨取り扱いは実質、違法」となっています。
### 海外取引所での取引も...
さらに、海外取引所バイナンス規制の動きがあるため海外取引所でビットコインへ交換するという方法も将来的には難しくなると考えられます。
### 換金に手間がかかる
これらの理由から、匿名通貨を円へ換金することはこれから難しくなることが考えられます。 匿名通貨の保有やこれからマイニングを考えてる人はこれらを考慮に入れておくと良いでしょう。
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